祇園祭

深見池は「池には底がない」 「竜宮に通じている」 「諏訪湖につながっている」などと言い伝えられ、池にまつわる伝
説は数多くある。なかでも、若くて美しい娘さんが、村を訪れある民家の古井戸に姿を消してしまった。すると、天地も
裂けるような地響き 稲妻 大雷雨で深見一面は真っ暗となる。やがて薄らいできて、あたりを見回すと田植えの終わ
った稲田は広々とした池に変わってしまっていた。村人たちは「これは龍神様のお怒りだ」「お祭りをして水の霊をおな
ぐさめしなくては」と池の端に諏訪大明神を祭り、毎年7月24日の夜、津島さまの神興を筏にのせて、お祭りをして、池
の主を慰めた。無形民族文化財となった「深見の祇園祭」はこうして江戸時代から続いたといわれる伝統行事である。
この祗園祭りを盛り上げている氏子の皆さんは勿論のこと、「御祭青年」の存在がおおきくあげられる。
この「おまつり青年」(壮年会)の活躍は2ヶ月も前から寄付集め、湖上花火、神社境内の大三国、筒花火 池から神社
までのライトアップなどなどご自分の仕事の合間を使って大掛かりな準備が行われます。
氏子の皆さんや、おまつり青年の皆さんの縁の下の力があってこそこの祇園祭は永遠に続くことでしょう。

          
深見池を縦断したナイヤガラの滝
右側の黒いのは、お神輿を乗せた筏です。
湖上の筏のなかで祭典がおこなわれる。
お神輿の扉を開け、神酒 御饌 塩などそなえ
祝詞を奏上、次に玉串を奉奐する。最後に、筏に
飾ってあった榊と幣束は水の中に納められる。
白い幣束が湖上を静かに流れてゆく。
三国花火は元亀三年(1571)武田信玄が、甲斐・信
濃・駿河・の三国を平定したとき、領土内の名のある神
社に、当時戦いに使用していた狼煙(峰火)に工夫を加
えた筒花火を神前に奉納しその戦勝を祝すと共に領土
の平安を祈念したことから以来、この花火を三国花火と
呼ぶようになった。
火花が舞い落ちる中を青年たちは、走る!走る!

  
7月6日(日曜日)朝6時から、深見地区の全戸の皆さんと、お祭り青年の若いみなさん、そろって池周辺の
草かりです。池にてあげる花火のために、5メートル余伸びているヨシをかります。汗と池の水とでびしょぬ
れ、刈ったヨシや草は近くの畑に軽トラック10台余で運びました。
お祭り青年の皆さんは20日の週に、花火のための準備をします。
夜は公民館では、おはやしの練習が始まっている。(おはやしには5曲あるという) 神迎え 神まつり 神造
り のためであるという。

  
祇園祭りが近づいた7月20日お祭り青年の皆さん        電信柱も利用して電線を張り巡らしてゆく
休みを返上して集合。                         このような縁の下の力もちがこのまつりを
神社から深見池まで、道案内の明かり(電球)の         盛り上げてくれています。 
配線をしているところです。

  
  諏訪神社の入り口です。                  26日朝8時「にわくさ」といって、氏子の各家庭から     
「どうか今日一日天気でありますように・・」          
  パン パン                           藁を2たば持って集合。勿論お祭り青年の皆さん
                                     はちまきをして。 
 
祭りの最後を飾る、大三国の櫓をくみたてている。 
 高さ6.3メートル 直径20センチの丸太の心棒                                  
                                   「大三国」と書かれた文字に花火の準備
                                  はりっきっているお祭り青年
  
 
将来のお祭り青年 「さあ!わっしょい わっしょい」   拝殿で神事が終わると白衣と青袴姿で、獅頭を先頭に
                                  お神輿ほか深見池に向かって行列が続く
お祭り青年(正しくは壮年会)は、6月頃から、煙火の   笛と太鼓のお囃子のなかを。
計画を立て寄付帳をつくり、各戸町内や遠く 名古屋
東京など町出身者に寄付を集めにゆき、花火の順位
煙火名(例えば夏色七変化とか)煙火番付表をつくり
配布などなどほんとうに「祭りの縁の下の力もち」です。       

 
   
夕暮れてあたりは次第に暗くなってきました。        池につくとお神輿を筏に乗せて、手筒を持っ
行列は池に向かう                        た青年たちも乗る。筏には30人は乗れるとい
                                 う。                          



  あの静かな神社の境内は、三国の点火が近ずくに連れいつのまにかいっぱいの人になっている。
 大三国は祭りのフィナーレです。(右最上段の写真を参考 夢中になってカメラは袋の中でした)
三国の柱の中から噴出す花火の粉が櫓につけられた竹の葉にふりそそぐぎ地に落ちる中を
上半身裸の若者、ハッピ姿の青年、Tシャツの若者らが、わっしょい!わっしょいの掛け声と共に
飛び回る姿 三つの筒から3回にわたって火の粉が噴出す音と輝き、老若男女を問わず思わず
その中にのめりこむ感動のひと時でした。



7月27日夜祭りが終わって、静かな深見池に夜の筏が
オールを水にして、1年に1回だけの風を受けています。
今日は「船に乗りたい」という方が見えれば乗せてくれます。
また来年の祇園祭までお休みください。